大学卒業後、IT企業に就職し、システムエンジニアとして3年間勤務。当時はIT革命と言われた時代で、充実しながらも、エンドユーザーの顔が見えない仕事に物足りなさを感じていました。

大学時代、沖縄出身の友人がいたこと、もともと海やプールが好きだったことも重なり、沖縄に興味を抱くように。社会人になって初めて訪れた沖縄。感じるものすべてが新鮮で、色々なことから解放されている自分がいるのに気づき、移住したいと思うようになりました。2回目に訪れた沖縄で、PADIオープンウォーターを取得。その時担当してくださったインストラクターの働く姿を見て、「自分の生きる道はこれだ！」と、初めてやりたいことが明確になった瞬間でした。

そこから約1年、地元でダイビングの経験をしながら、そこで働くイメージをしたり、インターネットで色々と調べる中で、「インストラクターと沖縄移住2つの夢を同時に叶えよう！」と、沖縄でプロを目指すことに。当時はワーキングスタディコース制度がなかったので、ライセンス取得の際にお世話になったアークダイブに電話し、「インストラクターになりたいです。給料はいりません。何でもするので修行させてください。」と社長に直談判。社長は快く受け入れて下さり、約1年のワーキングスタディコースを経てインストラクターになりました。

インストラクターとして第一線で約15年活躍。自分が提供したサービスでお客様が笑顔になる。その笑顔を目の前で見ることができることに毎日喜びを感じています。お客様に支えられて、夢であった海外でのダイビングもたくさん経験することができました。旅は人生の宝物だと思います。自分が企画したツアーにたくさんのお客様が集まり、宝物のような思い出を一緒に作ることができる。こんなに嬉しく、やりがいのある仕事はありません。

今は第一線を退いて、経営者としてコース生をサポートしています。弊社のミッションは、ダイビングを通して生きがいを作り、自己実現の場を提供し、サポートをすることです。私と同じように、ダイビングインストラクターになることを夢見る人を応援し、共に成長していきたいです。